加圧トレーニングで大量の成長ホルモンが分泌される
加圧トレーニングを行うと、筋肉が低酸素状態になり、その結果、体内環境が変化します。
加圧トレーニングは、ベルトの圧迫下で運動を行うため、
血液による筋肉への酸素供給が制限されて、筋肉内がどんどん低酸素状態になっていきます。
筋肉の回復に必要な酸素が制限されると、持久力に優れていてるものの力を発揮するには大量の酸素を必要とする、
筋肥大し辛い遅筋繊維の活動は制限され、筋肥大しやすい速筋繊維の活動が促されます。
加圧ベルトを締めることで、回復し辛い環境が作られるので、
運動している部位には大量の疲労物質(乳酸)が溜まってきます。
そして乳酸が溜まってくると、回復させようとする反応も高まり、成長ホルモンが大量に分泌されるのです。
通常のトレーニングを軽い負荷で行うと、主に遅筋繊維が使われるのですが(サイズの原理)、
加圧トレーニングでは軽い重りでも速筋繊維が刺激されます。
そのため、ケガをして関節を上手く動かせない方や、
高齢で重いものが持てない方にもおすすめできるトレーニング方法です。
加圧トレーニングはアンチエイジングにも効果的!?
低酸素状態でトレーニングを行う事で、筋肉の代謝物質である乳酸が多く蓄積され成長ホルモンの分泌を促すのです。
成長ホルモンとは人間の体内で生成されるホルモンのひとつ。
一般にはヒューマングロースホルモン(略してHGH)と呼びます。
成長ホルモンの効能は実に多くありますが、代表的なものに、
・骨や筋肉をつくる
・アンチエイジング(若返り)
・脂肪の代謝
などがあげられます。
実は子供から大人へと成長する過程で背丈や体型が変化するのも成長ホルモンの働きによるもの。
成長ホルモンは思春期には日に何度か分泌されますが、
40代では、20代の頃の40%、80代では5%しか分泌されなくなります。
成長ホルモンの分泌が少なくなると筋肉や肌が衰え、脂肪がつきやすくなります。
反対に成長ホルモンの分泌を促せば、若返り・アンチエイジングできるのです。
加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌を通常時の100倍~300倍に高める事ができるので、
アンチエイジングに非常に効果があります。
実際に肌を保つことにも加圧トレーニングは効果的なため、美肌のために行っている方もいます。
加圧トレーニングで身体を改善へ!肩こり・腰痛を解消
肩こり、腰痛などの原因の一つに、筋肉のこわばりによる血行障害があります。
これを取るためには運動やマッサージなどで、血行を改善し筋肉の柔軟性を高めれば良いのですが、
加圧トレーニングでも血行は大きく改善されます。
加圧ベルトで圧迫してトレーニングをした後にベルトを外すと、
拡張した血管に大量の血液が流れ、トレーニング前よりも一時的に血流が増大します。
血流が増大する事で、血行障害が起こっている筋肉にも血液が流れ、肩こり・腰痛の改善に役立つのです。
また、ケガをした箇所にも同様に血行障害が起こっている場合が多いので、早期回復にも役立ちます。