整骨院は、首、肩、腰など筋肉の痛みや、肘や膝など関節の痛みを改善、緩和、治療のための施設です。
その他にも、スポーツ障害、交通事故でのむち打ちなどの身体の不調まで関与することもあります。
ここでは、「打撲(打ち身)」治療が可能なのかについてご紹介します。
整骨院での治療
整骨院は保険医療機関ではありません。施術を行うのは医師でなく柔道整復師です。
そのため、健康保険の適用による治療には限りがあります。その範囲について先にご紹介しておきます。
整骨院にて健康保険を利用したい場合には「急性」と「外傷性」のケガに限定されます。
たとえば、転んだり、ぶつけたなど負傷した原因がはっきりと分かる骨折、ひび、脱臼、捻挫、肉離れです。
このうち、打撲(打ち身)も含まれます。
ただし、打撲をはじめ、先に紹介した急性と外傷性のケガに関しては、長期にわたって通院したい場合「長期施術継続理由書」を作成してもらう必要になるので注意しましょう。
日常生活にて疲れが出たり、肩がこったり腰が痛くなるなどして近所の整骨院で施術を受けたい場合には、健康保険は適用外となります。
もちろん、自費治療として痛み、しびれ、歪みの症状を改善したり緩和、治療などは可能です。
委任について
整骨院での治療費については、原則としていったん患者さんが全額負担し、あとで申請して療養費の還付を受けます。
最近で、利便性が考慮されており、療養費の支給申請を柔道整復師に委任することができるようになっています。このことを知らずに、痛みやしびれを我慢してしまう方も少なくありません。
保険医療機関と同様、原則3割の自己負担のみで施術を受けられるので、安心して利用してください。
なお、委託については交通事故治療にも該当します。整骨院のなかには、交通事故治療を専門に行っている場合もあります。打撲(打ち身)だけでなく、むち打ち治療についても保険会社や、医療機関と連携をはかることや、弁護士(治療によるトラブル)を紹介できるケースまであります。
打撲について
ひと口に打撲といっても症状はさまざまです。
・物に強くぶつけて青アザができた
・転倒してお尻を打ち痛みがでた
・スポーツでタックルを受けた箇所が腫れている
・棚に強打してから痛みが続く
たかが打撲だと思い放置していませんか。打撲は、身体に鈍的な外力を受けて炎症や痛み、内出血を伴う損傷です。主に、コンタクトスポーツによる衝撃による損傷が多いケガです。
しっかりと対処しないとアザが残ったり、痛みが続いたりする場合があります。
打撲した箇所によっては、関節運動に制限が出ることも。組織が固まってしまい、痛みやしびれを感じやすくなるため、早めに処置を行うようにしましょう。
まとめ
整骨院では急性と外傷性となる打撲も保険が利きます。
もちろん、保険外でもしっかりした治療効果が期待できますし、打撲だけでなく、さまざまな不調は整骨院が得意とする分野です。ぜひ、放置せずに治療を検討してみてください。